この記事で解決するあなたのお悩み
- 公務員の面接ではどんな質問をされるの?
- 公務員の面接対策は何をすればいいの?
- 公務員の面接で受かる人はどんな人?
社会人経験を経て、市役所や県庁など地方公務員への転職を考えている人の中には、時間のない中でどのように面接対策を行ったらよいのか迷われている方も多いと思います。
特に、社会人枠は狭き門なので、きちんと準備をしなけば合格は勝ち取れません。
働きながら面接対策を行うのは大変ですよね。
2023年度に、静岡県のA市(社会人枠)採用試験で一発合格したミムラが、あなたのお悩みを解決します!
悩みの解決方法
- 公務員試験(社会人枠)面接対策のコツ3選
- 公務員試験(社会人枠)の面接試験で受かるポイント2つ
- 公務員試験(社会人枠)面接でよくある質問と回答例5選
本記事を最後まで読むと、公務員試験に合格するためのコツがわかるので、効率よく対策ができ、堂々と面接に挑むことができます。
早い時期から少しずつ対策を行えば、合格を勝ち取ることができますよ。
公務員試験(社会人枠)面接対策のコツ3選
時間に余裕のない社会人が公務員試験を受けるとなれば、より効率的に対策を行うことが肝心です。
ここでは、公務員試験に合格するための面接対策のコツを3つ、具体的に説明していきます。
①面接対策に取り掛かるのは半年前からがおすすめ
自己分析や受ける自治体についてのリサーチなどの面接対策は、約半年前から行うようにしましょう。
なぜなら社会人枠の場合、転職理由や志望動機などを深く掘り下げて質問されることが多いからです。
深掘りされた質問に対し、うまく受け答えをするためには、じっくりと抜かりない自己分析や面接練習が必須となります。
時間が限られた社会人は、準備不足になることが多いです!
また多くの自治体では、社会人枠の2次試験は「プレゼンテーション試験」を行っています。
プレゼンテーションのテーマは、筆記試験合格発表時に伝えられることが多いです。
体的にテーマを知ってから、本番までの準備期間はだいたい2~3週間です。
プレゼンのテーマは「自治体の課題を解決するための具体策」や「自治体の魅力をアピールする方法」など、受験する自治体について入念なリサーチが必要となります。
プレゼン試験対策でやること
- 自治体に関するリサーチ
- プレゼンで話すことをまとめる
- プレゼン資料の作成
- 設定時間内に伝える練習
- 質疑応答への準備
プレゼン試験の対策だけでもやることは山ほどあるので、2次試験本番までの短い時間だけでは足りません。
そのため、2次試験の面接・プレゼン対策は、半年前くらいからコツコツを行うことをおすすめします。
②結論から簡潔に答えられるよう練習する
面接対策を半年前から行うことをおすすめするのには、もう1つ理由があります。
それは「結論から簡潔に答える」習慣をつけてほしいからです。
人気の市ですと受験者数が多く、ひとりの受験者にかけられる面接時間が短くなるので要注意。
面接官は質問したことに対して受験者が「結論から、簡潔に」回答することを求めています。
自分であれもこれも情報を付け足して一気に話すと、面接官も情報を整理するのが難しくなってしまいます。
せっかく良い内容を話していても、面接官が求めている答えがうまく伝わらずもったいないです!
聞かれた質問に短くシンプルに答えて、面接官に「それはどうして?」「〇〇ってどういうこと?」など深掘りをされたら更に答える…といったように、『言葉のキャッチボール』を意識しながら伝えると良いでしょう。
面接本番で、以上のような受け答えをするためには、日々の会話や現職でのお仕事で「短く端的に」伝えることを意識し、半年くらいかけて習慣づけることをおすすめします。
③本番に近い環境で模擬面接を行う
面接練習を行う際は、第三者からのチェックを受けながら進めましょう。
チェックポイント
- 姿勢・声の大きさ、話し方、表情
- 回答の明瞭さ
- 回答の整合性
- 時間内に回答できているかどうか
上記のポイントは、自分一人ではなかなか気づくことができません。
客観的な視点で判断してもらい、何度も模擬面接を行って自信をつけましょう。
筆記試験合格時に、2次試験(面接・プレゼン試験)の詳細について案内を見て、なるべく本番に近い(試験会場の机・椅子の配置、面接官の数を揃えるなど)環境をつくると、本番さながらの緊張感の中で練習ができ、面接対策の効果が高められます。
予備校に通っていない人は、都道府県が主体となって設置している「ジョブカフェ」の活用をおすすめします。
公務員試験(社会人枠)で受かるポイント2つ
狭き門である「社会人枠」で合格をつかみ取ることができる人は、どのような人なのでしょうか。
私は正直、面接試験がボロボロでした…
それでも受かったのは、以下で解説する2つのポイントを最低限おさえていたからです。
①募集要項の「求める人物像」に近いことをアピール
合格するポイントの1つめは、自分がいかに「求める人物像」に近い人材かをアピールできるかです。
自己分析をする際は、受験する市が「どんな人材を求めているのか」を調べ、自分にあてはまるものを探していくとよいでしょう。
たとえば、募集要項で市が求める人物像の1つに「人を巻き込んで、共感をひろげることができる」とあるとします。
そこで、今まで自分が人を巻き込みながら課題を解決した経験や、まわりに共感を広げながら取り組んだ経験がないか、思い出してみましょう。
これらの経験をエピソードとして、自己PRを作るとよいです!
市が求める人物像は複数あると思うので、自分に実績がありエピソードとして話せるものを選び、アピールしましょう。
②他の市町村との差別化
合格するポイントの2つめは、他市との違いを明確に答えられるようリサーチを行うことです。
どれだけ受験する市のことを調べられているかで、面接官に志望度が伝わります。
情報収集する際は、受験する市についてだけではなく、近隣の市町村や同じような規模の自治体についても調べ「他市と差別化」をはかりましょう。
受験するA市について情報収集すること
- 他の市にはないA市の魅力
- A市ならではの課題(その原因)
- 配属を希望する部署でのA市の取り組み
- 配属を希望する部署でのA市の課題
私は個人面接中に、以下のように深掘りをされました。
志望動機を簡単に教えて?
子育てをスタートする若者の数が急増しているA市で「子育て支援」を行いたいと思い志望しました。
なんで地元のB市じゃないの?A市じゃないとダメな理由って何?
A市では若者の人口が増加しているので、子育て支援の需要が高まっています。
A市が課題として抱える「学童保育」についての問題を解決していきたいと思っています。
深掘りはまだまだ続きます。
ふーん。A市だけでやっている子育て支援サービスってなに?
〇〇があり、とても魅力に感じております。
それってさ、B市やC市ではやってないの?
…似たようなものはありますが、〇〇といったサポートをしているのはA市だけです。(本当は知らない)
以上のようなやりとりがありました。
社会人経験として「リサーチ力」や「論理的思考力」があるかどうかを試された場面でした。
私が受けた2次試験は、圧迫面接のような印象を受けました!
市民からのクレームに対する対応や、上司と意見が食い違ったときどうするのかなどの対応力も見られていたようです。
公務員試験(社会人枠)面接でよくある質問と回答例
公務員試験の社会人枠で面接を受ける際には、志望動機や自己PRといった新卒の方でも聞かれるような質問以外に、社会人経験を深掘りされる質問をされます。
聞かれやすい質問と回答例を厳選したので、回答のポイントとともに参考にしてください。
①なぜ他市町村ではなくA市を受けたのか
なぜ他の市町村ではなく、本市を受けたのですか?
子育て世代が急増しているA市で「子育てしやすいまちづくり」をしたいと思ったからです。
回答のポイント
- 志望動機が公務員でなければならない理由となっているか
- 他の市と差別化ができているか
②A市のどのような課題を解決したいのか
A市のどのような課題を解決したいと思っていますか?
面接官:
A市には「学童保育」の待機児童の問題があります。
私は子育て支援課で、保育園や学童保育の待機児童をゼロにする働きをしたいと考えています。(具体策まで用意)
回答のポイント
- 市の課題を把握できているか
- 希望する課でやりたい仕事内容を具体的に述べられているか
③現職での経験をどのように生かせるのか
現職・前職での経験を、市役所の仕事でどのように生かしますか?
前職は教員だったので、生徒に授業アンケートをとり、一人ひとりの声を聞くことで授業改善に励みました。
結果、生徒の理解度が上がり、テストの平均点がアップしました。
市役所の仕事でも、市民の悩みを丁寧にヒアリングしながら、課題解決に努めたいと思います。(具体的な課題や解決策も用意)
回答のポイント
- 前職での実績・成果を具体的に述べられているか
- 生かし方を具体的に伝え、自分が市役所ではたらく姿を面接官にイメージさせる
④市民からクレームを受けたらどのように対応するか
市民からクレームが来たら、どのように対応しますか?
市民の話しを丁寧に聞いたうえで、相手がどうしてほしいのかを汲み取ります。そして、自分の立場で話せることは話し、それでも答えられない内容に関しては専門部署や上司に引き継ぎます。
回答のポイント
- 一人で解決しようとせず、組織で対応する思考があることを伝える
- 市の職員として市民と接した時に、適切な対応をとれることをアピールする
⑤リーダーとして仕事を進めるうえで意識すべきことは
リーダーとして仕事を進めるうえで意識すべきことはなんですか?
チームの一人ひとりと密にコミュニケーションをとり、意見を言ったり相談したりしやすい関係性をつくります。
(前職でリーダーとして活躍したエピソードを用意しておく)
回答のポイント
- 入庁後すぐに即戦力になることをアピールする
- 仕事に積極的でない同僚も巻き込みながら仕事ができることをアピールする
まとめ:早い時期から少しずつ対策を!他の自治体との差別化を意識しよう
ここまで、公務員試験の社会人枠で合格するための面接対策のコツや、よくある質問と回答を紹介しました。
本記事のまとめ
- テーマ発表前から面接対策を行う
- 自分がいかに「求める人物像」に近いかをアピールする
- 他の自治体との差別化を意識したリサーチを行う
以上のポイントをふまえ、自己分析とリサーチを効率的に行い、堂々と面接に挑めるよう準備をしましょう。
本番の面接では、面接官との相性や不確定要素が多いので、どれだけ対策をしても「自分の100%の力を出す」ことは難しいです。
だからこそ、なるべく早い時期から少しずつ対策をスタートし、納得のいく結果を残せるよう時間を有効に使ってほしいと思います。
面接対策をしっかりと行い、公務員への転職を勝ち取りましょう。